やっと家の近くまで来た!
なんでこんなに遠い所に住んじゃったんだろう私・・・

今度、引っ越ししようかなぁ。





コツ

コツ

コツ





「(足音・・・?)」

つい音に敏感になってしまい、私は木から静かに降りた。
アパートメントの近くから聞こえるな・・・

私は気づかれない様に陰から家の近くを確認した。

「(気のせいなんかじゃないよね・・・)」

誰なんだろ―――――。







「出てこいよ」







ドクンッ!!!



「(私ッ!?!?)」

振り向いたっ!?振り向いたっ!?振り向いてないよねっ!?!?
え、わ、私に言ったの!?

急に呼ばれて汗がどっと噴き出て来た。

こ、このまま隠れるか・・・ど、堂々と出るか・・・っ





「ひゅーがっ!」





「ひゃぁあっ!!?」

こ、腰抜けてしまったっ!!

え、て、耳に息が掛かった!?///
って、ていうか桜君ッ!?!?

「ははっ、ごめん驚かせた?」

「・・・ッ!!!(バクバクバク)」



ま、まさかこんなに驚かせられるとは・・・っ!!(泣)



「な、なんで私の家の前なんかに・・・っ!?」





「ん?夜這いをしに☆」




ぺ、ペースに飲まれるなぁ・・・!!!(爆)

「わ、私・・・今から出かけるんですけど・・・っ///」

「そうなの?どこに?」

やっと息が整ってきたよ・・・
私はゆっくりと立って家の鍵を取り出した。

「林田さん、キミちゃんとカフェに行くんです」