「もう、なにを言い出すかと思えばこんなありえない妄想話を・・・」





・・・ずびっ。





「『ずびっ』?」

「なに今の音?」





「なんて感動的な、は、話なんでしょうか・・・ッ!」





は、鼻水出そうなほど涙が・・・!

「えぇっー!?!?」

「嘘ぉっ!?」

感動的すぎる・・・涙が止まりません。
飛我燕、本当に感動しました!

最後が特に・・・きたっ!
本当に涙が止まらないです・・・

「この子、超うける!!」

「いやいやいや、うけるところじゃないぞ林田!?」

う、うけてもらって嬉しいし、感動するし・・・
どの感情で泣いているのかが分からない。





ガシッ





「っ!」

涙を拭いてる間に、なにかが私の両肩をつかんでいた。
林田さんの手だった。

「おほほほ・・・」

なぜか笑い出す林田さん。
ぶ、不気味だぁ・・・

「燕ちゃん!!」

「は、はいっ!?(ビクッ)」

急に名前を呼ばれたのでつい驚いてしまった。

「な、なんでしょうか・・・?」

未だにおほほほ、と笑う林田さん。
正直、ちょっと怖い。



すると、





「燕ちゃん、合コン、来てみないっ!?」





・・・?

「「はぁっ!?」」

蘭ちゃんキミちゃんは大声で林田さんに向かって叫ぶ。
そんな私は、

「・・・合コン?」

なにそれ?