「林田!?もう、いっつも急に出てこないでよっ!!」

「良いじゃん、モテの話になると過剰反応しちゃうんだもん」

「それはただ単に、地獄耳なだけだっ!!」





・・・ぽかーん。





き、急に元気いっぱいな女の子が私の前に現れた。

その子は林・・・田?さんって言うらしい。
髪は茶色と金の間ぐらいの色に染めていて、お化粧もばっちりしていた。

銀色の首飾りを沢山つけていて、キラキラと輝いてて眩しい!

紺のカーディガンはブカブカで、明らかにその子のサイズに合っていないのが分かる。



「(わわっ!)」



び、びっくりした、爪が凄くカラフル!
一瞬見ただけじゃ説明出来ないけど・・・凄く、笑顔の似合う子だと私は思った。





「あ、もしかしてアンタが新入生!?なんかチョー純情って感じがするんだけどっ!!」





「ぇ、はいっ!」

「元気いいねー!うん、アンタ前の学校でモテたりしたでしょ!?」

「梢ッ!『アンタ』じゃなくて、『飛我燕』っていうのッ!」

「つばめ?すっげー、マジかっこいいね!!漢字とか絶対書けなさそー(笑)」





ドキッ





か、かっこいいだって・・・///
う、嬉しいなぁ・・・!

「で、モテたの?モテなかったの??」

「ちょっとアンタなに聞いてんのよ!?初対面だろうが!!」

「私の辞書に初対面などなーいっ!!」

「アホかーっ!!(汗)」



・・・すごい。



林田さんが来てからというものの、一気に蘭ちゃんキミちゃんの笑顔が見えてくる。

パワーが違うというか。
オーラが違う、というか。

「あ、あの・・・っ」

「ん?なんだいツッチー?」

「ツッチーって、アンタねぇ!!」



「私・・・モテって意味を知らないんです!教えて下さいッ!!」