「あはは・・・」

ボーッとしてたというか、悩んでいたというか。

「なんか・・・私もみんなみたいに可愛くなりたいなぁーなんて」

よく女の子は恋をして綺麗になるって言ったけど、私はこれが初恋みたいなもので。
正直、桜君はいつも何を考えているのかなんて私には到底分からない。

・・・だからこそ、





もっと桜君が知りたい。

もっと桜君に近づきたい。

もっと桜君と話していたい。





今まで恋なんて知らなかったのに、今じゃあ『好き』の感情で満たされている。

可愛くなりたい。
・・・桜君にもっと好きになってもらうために。

「つか燕ちゃん、既に可愛いじゃんッ!」

「そうだよー、この学校の誰よりも可愛いよ!」



え、どこがっ!?(@Д@;)



「そ、そうですか・・・?こ、こんな暗い子、全然可愛くないと思うけど・・・」

「暗い!?むしろ燕ちゃん、すっごい明るい子じゃん!」

「・・・私がっ!?」

「ナイス笑顔だし、乙女だし、ピュアだし。凄く可愛いよ〜?」

そ、そこまで言われると流石に照れちゃうなぁ・・・///



「ぁ、ありがとう二人共・・・///」



「ううん、本当のことを言っただけだもん♪」

「それにしても、なーんで急に?」





ギクッ。





「(ば、バレる!?)えっと・・・あっ!さ、最近『モテる』って言葉、よく聞くからっ!ど、どういう意味なのかなぁ〜なんて・・・ッッ」

「え、燕ちゃんってモテるの意味、知らないの!?」

「流石ピュアガール☆」

「(ガール?)そ、そーなんだよね〜」

「モテるっていうのは―――」



ガラッ!!





「モテ!それは女子の永遠の夢!!そこの子猫ちゃん達、なんだか楽しそうだねぇ!」





「(こ、子猫ちゃん達!?)」

この声は・・・だ、誰?!