「ここ重要!お前らメモっとけー!」



好きな人・・・
好きな人か・・・

あ〜も〜・・・さっきからキミちゃんの質問が頭から離れないよー!

でも蘭ちゃんキミちゃんは好きな人、やっぱりいるのかなぁ〜・・・
もしかして彼氏とかもういるのかな?

キミちゃん可愛いし、蘭ちゃんかっこいいし。

「(私も可愛くなりたいなぁ・・・)」





「・・・が、飛我っ!!」





「は、はいッ!?!?」

「どうした飛我、返事がないぞー?」

しまった、ボーっとしてた!

「す、すいません!ぼ、ボーっとしてました・・・」

「気分でも悪いのか?」

「い、いや気分は別に・・・」



「私達さっきまで体育だったもんねー!」

「もう超疲れてるんです!!」



後ろから蘭ちゃんとキミちゃんの声が聞こえた。

「まぁ、それだったらしょうがないな。でも質問にはちゃんと答えてくれよ飛我?」

「き、気をつけますっ!」

チラっと私は蘭ちゃんの方を向いた。
口パクで私に何か言っている。

「(大丈夫?)」

「(うん、ありがとう)」


 * * * 


キーンコーンカーンコーン


やーっと授業が終わった。
私はカバンからお弁当を取り出した。



「燕ちゃん、今日はどうしたの?」



「へ?」

蘭ちゃんは私の隣に座って、聞いてきた。
どうしたのって・・・?

「なんか今日、変じゃな〜い?」

「どっか悪いの?」

「いや、とくには・・・」

「本当に?さっきの授業とかぼーっとしてたよね」