「ん?」



只今、昼休み中



視聴覚室の鍵を密かに拝借し、頬杖をついて窓の外を眺めていた



「何考えてるの?」


「うーん、これからの食生活について?」


「ふふふっ、何それ?」



ああ、かわいく笑ってくれちゃって


そうだよ


血は争えないぐらい俺も相当な女好き



「ねえ…しないの?」


「うーん…」



浮かない表情の俺を気にした様子もなく両手を腰に回してくる彼女



でもね、今はどっちかってーと性欲より食欲を満たす方が問題なんだ



お昼は給食があるからいいよ



朝もパンでいいけど



問題は夜!!



カップラーメンやレトルトだけじゃ死ぬ!



かといって作れるわけもなく…



買いまくるほど金持ちなわけでもない…



無理なのを承知で目の前の彼女に取り敢えず聞いてみる



「お前、メシ作れる?」


「え〜?」



カチャカチャッ──‥‥…



「って、おい!?」