優ちゃんに引っ張られるままホテルに入った俺は、入ってから怖じ気づいてしまった
「優ちゃん…やっぱマズイよ…帰ろう?」
「やだ…」
優ちゃんはそう言うとすぐに服を脱ぎ始めたけど
やたらと積極的な優ちゃんに俺は内心引いてた
何て言うか馴れてる?
こんなことするぐらいなら初めてじゃないんだよな?
モテる女ってこうなのか?
優ちゃんを見つめながら
なかば呆れていた俺
でもそうじゃなかった
制服のブラウスのボタンを外してる優ちゃんの手は密かに震えていて
俺はすぐに優ちゃんに近づいてその手に自分の手を重ねて制止した
「優ちゃん…無理しなくてい…」
「やだ…!」
「優ちゃん…何でこんなことすんの?」
「…だって…」
見ると優ちゃんの瞳に涙が溜まっていた
バカみたいだけどこの時初めて俺は優ちゃんのことが綺麗だって思った
優ちゃんは涙の溜まった瞳で俺を睨むと、そのまま言葉を続けた
「浬ぃくん遊ぶじゃん…」
「え…?」
「また他の女の子と遊ぶんでしょ?じゃああたしと遊んでよ!」
そう言って優ちゃんは俺の唇に勢いよ自分の唇を押し付けてきた