俺はカップラーメンにポットのお湯を注ぎながら、不意に浮かんだことを口にしていた




「何?もう他の女でもできた?」



まあ今の親父ならそれもいいかもね



こんなに飲んでばっかで



俺も食いっぱぐれるし



新しいかーちゃん迎えて、飯でも作って貰って…



「カバやろう──────────────!!!」



バ────ンッッツ!!!!


ガシャ───ンッッツ!!!


バタ────ンッッツ!!!



ひえ!!



酔っぱらいの大暴走!!



親父は怒ってテーブルを叩いたつもりが叩ききれずに、そのままひっくり返って床に倒れ込んだ



それにカバって…何?



俺はテーブルの下の親父を覗きながら、恐る恐る声をかけてみた



「…大丈夫か?」



いろんな意味で…



「浬世也…父さんはな…」



お、よかった



生きてた生きてた



「う…ううっ…父さんは…」




え…?