菜々子を見るとさっきまでの曖昧な笑顔は消えていた
それどころか今は満面の笑顔で俺に笑いかけている
あ、なんだ
結構可愛いじゃん
「俺も妹欲しかったんだ」
「は、私がねーちゃんだし!」
「そんなチョンマゲしてるやつねーちゃんに思えねぇ~し」
俺がそう言うと、菜々子は真っ赤な顔をして頭のチョンマゲを押さえた
「こ、これはご飯作る時に邪魔だったから」
「嘘付け、普段からしてるんだろう」
「!?」
俺の言葉が図星だったのか、今度は怒って睨んでくる
あ~なんかおもしれ~
いいオモチャ見つけたかも
「あんたはあたしの弟なの!
妹ならあんたのお母さんに産んで貰えばいいでしょ!?」