俺は屋上に1人で行った。


まさか…

菅原胡桃とあんな形で再会するとは…

ってかあの姿どうしたんだ!?


転校してきたばっかりだが、俺には菅原胡桃と会いたくない理由があるんだ…。


授業なんてサボろう。

俺は左手首にしていたリストバンドをギュッと握りしめた。

「ッ…痛。」
強く握りしめると古傷が傷む。


過去のことだ…。
気にすんなよ…俺…。

と思いつつも菅原胡桃の存在を気にする俺がいた。


悶々としていると屋上に着いた。

扉をゆっくりと開けると誰かのすすり泣く声がした。


…誰だよ───…って菅原胡桃!?


あの菅原胡桃が…泣く?

そっと近付いて声をかけた。


「泣いてるの?」
ビクッと動く小さな身体…

振り向くと見える大きな眼鏡の奥にある瞳。


「…///」


可愛いと…思ってしまった///。
こんな菅原胡桃でも。


ダメだ…、2度とあんなことはしたくねぇ…。


「モデルだったとか?」
ぷ…ッ!!
何コイツ…。


カリスマの菅原胡桃でも地味子の菅原胡桃でも何でもねぇ…。


超可愛い女だ…///。


ッ…!ダメだろ…。