学校に行くと、みんなが集まっていた。

「胡桃…うう〜ッ…」

「みんな…泣いてるの?」

「胡桃ッ…行かないで…」

「ミホ…泣かないでよ…ね?」

「必ず会いに来てね…ッ」

ヤバイ…、泣きそぅ…ッ!

「メールも、電話もする。約束!」
私は小指をミホに突き出した。

「胡桃…約束だからねぇぇ〜ッ!」
「うん!約束、ね!」

「「「胡桃様ッ!プリクラ下さい!」」」

クラスメイトのファンの子が抱きついてきた。

「あ、撮りに行く?」

「「「良いんですかぁッ♪」」」

「うん!ミホも宗も行こ。」

「行くか!最後…いや、最後じゃねぇよな!楽しもーぜ!」

「うん♪」

みんなで近くのゲームセンターに来た。

「あれってS高の胡桃様だよね!」


「キャー♪周りを囲んでる方達も美形だよねー!」

途中の道でそんな声が聞こえた。

まぁ、小さな田舎だしね。
カリスマって感じで有名、かな?

「結構写り良かったね!」

「だねー!良かった♪」


私はこの町が大好きだ…。
けど、人を自殺に追い込んだ…、青春を汚した───…。

「みんな、ありがと!大好き!」

「「「胡桃様ぁっ!!!!」」」

「必ずまた来るから。」

「わかってるよ。」

ミホは微笑んで抱きついてきた。

「ミホ!浮気か!?(笑)」

「えー?そうかもー(笑)」

ミホと宗がどうか末永く一緒にいられますように…。

「じゃあ必ずメールする!またね!」

「あ、明日の出発時間!後で必ず教えてよ〜!」

「わかってるよー!」

私は家に帰り、父とも母とも会話せずに荷造りをした。

「明日は10時に新幹線に乗って東京に行くわよ。」

「はい…」

10時…結構早いな…

私はミホに来なくても良いよ。と送った。

来てほしい…来てほしい…
けど───…。

これ以上迷惑をかけたくない!

〜♪♪

ミホだった。

[ううん…行く。 ミホ]
私は嬉しくて涙が出た。

そして…私は決めた。
───都会に行っても友達は作らない。田舎だけを愛する…。と