「私…強がって…返事し直すことが出来なくて…ッヒック」

「うん…」

「その男の子は私のせいで自殺未遂しちゃったの…私が…いけなかったの…うっ…」

「んなことねぇよ!!!」

「…だってその男の子は私を恨んでるよ…ッ!?」

「それはねぇよ!!!」

な…んで…?
「何でそんなことが言えるの!?」

「…ッ!!!それは……俺がそいつだからだよ!!!」

「え…っ?」

彼方は左手首につけていた黒のリストバンドを外した。

傷だらけの彼方の左手首が痛々しくて…。

泣けた…。