「まっ…待って!!!」

「胡桃…?」

「私が先に話すね…。」

彼方はただ黙って頷いた。

「私の本当の姿はこうなの…。」

「うん…」

「中学時代…私はみんなから小悪魔女王系ギャルで…眼鏡も三つ編みもしてなくて…メイクもしてたんだ…。」

「うん…」

「毎日が…楽しかったの…」

「うん…」

「だけど…私のお母さんは県会議員で…厳しかったし、名誉しか考えてなくて…娘の私なんて、どうでも良かったの…」

「うん…」

「家では成績を上げる話し…学校ではアイドルキャラで自由に恋愛も出来なくて…」

「うん…」

「だから…ヒック……っ…卒業式の時告白されて…嬉しかったの」
「………っ…うん…」

「だけど…クラスの子が来て…その男の子を追い払ったの…。」

「うん…」