目を瞑っていてもアナタの足音ならわかる……。


これは恋なのかなぁ?



嫌いな数学の時間。

いつもの様にアナタの足音を探す…。

コツ…コツ…
───違う。

コツ…コツ…
───来た!

ギィィィ……
錆びた屋上の扉が開く。


「よっ、胡桃!サボりか?」

ゆっくり振り返る。
───…ドキン

「何よ〜?彼方もでしょ?」

「ハハッ…!それもそーダナ☆」

…ッ///!!!!

一気に熱くなる頬。

「か…なた…!」

「んっ?」

「彼方…彼女、いる?」

うぅ〜っ///
恥ずかしいよぉっ///

「あ───…いないよ…」

えっ♪!!!!

「そうなんだ!」

やったぁ///♪!
何か嬉しい///

「───…でも」

ドクン…
嫌に跳ねる鼓動。

「忘れられない奴が…いる…。」


────…ズキン

「そ……なんだ…。め…女々しいんだねっ♪!あははっ…ッ…」

「まぁ…一途が取り柄なんで☆」

やめて…笑わないでよ…

他の子を…思わないで…。