「こんな風になっちゃうのよ。だから唯ちゃんは何の心配もしなくて良いのよ? 唯ちゃんはただ書くのが大好きなんでしょ? こんな奴に言われたからって何よ。
唯ちゃんが気に入らないだけで何もかも否定しちゃう奴の数より、唯ちゃんの作品を楽しんでいる子の方がずーっと多いのよ?」

「ハルちゃん…………」

「また何かされたら、すぐにまた運営元の人に言いなさい。また逃げるかもしれないけれど、言わないよりはマシよ? 唯ちゃんは悪い事をしていない。だから堂々としていなさい。
また苦しくなったら私にだって言えるんだから。ね?」


唯ちゃんはやっと笑った。少しは気が楽になったみたいね。良かったわ。


「ありがとう。ハルちゃんに相談して良かった。でも……ボールペン折った時の掛け声とか、
気にしないと男の人だったってバレて恋人も出来ないよ?
男の人って、多分自分より強い力の人を間近で見たら凹むと思うし、もろ男の人の太い声だったから」