「な…なんで!?」
いきなり聞かされた言葉に、頭がついていかない。
そわそわと、落ち着かなくなってしまう。
「なんでって…俺がゆりちゃんを好きなの、気付いていなかったの?」
「う…えっと…」
気付くとか気付かないとか、そもそも奏多のそういう話を聞いたことがなくて。
……ずっと、わたしの片思いなんだって、そう思っていた。
「昔約束したじゃん、ずっと一緒にいようって」
「そ、そうだけど…」
そんな話も、まさか奏多が覚えてくれているなんて思っていなかった。
それに、わたしたちはただの幼なじみにしかすぎないんだって、勝手にそう感じていたの。
本当に、一緒にいてくれていたのに…