前に見覚えのある背中が

一人で歩いていた。



「ヒロ君!!!」


私はその背中を追った。

「ん?あ、咲ちゃん!

 どうしたのっ!?!」

「いや~、特に意味はないんですが…

 朝名前を呼んでくれたことが

 嬉しくて、ついつい

 お礼をと走ってきましたっ」