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ぱりん。

床にガラスの破片が飛び散る。



「・・・・・・・・・今、なんて?」


カイルは、長く伸びた金髪を垂らして、俯いた。


「なんて言った?・・・・・カイル、」


シーザがその肩を揺する。

カイルは力なく、動揺しているシーザを見上げた。



「・・・・・ごめんね、シーザ。ごめん。本当に。でも、本当だから・・・・」

「カイル、嘘だろ?!」


シーザの問いには何も答えず、そっとシーザの手を離すカイル。

固まったままのシーザを残して、カイルは立ち上がった。

床に落ちたままのガラスを踏み、血が滲む。

それでも表情は崩さなかった。



「・・・・私、決めたんだ。アキにも言うって。
ねぇ、許してくれるとおもう?」


今度は、シーザが答えなかった。

カイルは動かないシーザを見下ろして、部屋を去ろうとする。


「・・・・・・・カイル、・・・・・・」


その声に少し振り向き、カイルは笑った。

そして、そのまま部屋を後にした。