ツルツルの肩下まで伸びたストレートヘア。

細いのに程よい筋肉がついていて、姿勢もスタイルもいい。

こんなモデルみたいなルックスを持って生まれたら、私ならもっと自信過剰になるだろうな。

なのにナカちゃんは性格も良くて。口はきついけどいつも私を助けてくれるヒーロー……じゃなくてヒロイン。

私、少しだけナカちゃんに嫉妬してる部分も本当はあった。

神様は不公平だ、なんて。

だけど、嫉妬するほどに私はナカちゃんが大好きなんだ。

「ナカちゃんと柚木君って、お似合いだと思うよ?」

だから、ナカちゃんの恋を私は応援する。

「は?だからそれは違……」

「照れくさくて隠してるのはわかるけどさ、私絶対協力するから!ね?安心して。大船に乗った気分でさ」

「沈没寸前じゃん」

「ひどい」