「ナカちゃんはすごいなぁ」

「ん?何が?」

「私、さっきみたいに北川君に言われても、うまくかわせないもん。動揺しちゃうし」

「修行が足りん!」

「へへっ」

やっぱナカちゃんは逞しいな……そう思ってナカちゃんを見上げると、前の2人を愛しそうに見つめる乙女な顔があった。

「ナカちゃん?」

「ん?あぁ……私だって、結構頑張ってんだよ?なんてね。へへっ」

ナカちゃん……。

「ほら急がないとチャイム鳴っちゃう。はい走って走って」

「む、無理〜。足痛っ」

ナカちゃんは美人だ。

鼻筋も通って色白で。

くっきり二重に大きな瞳。