「お?2人そろってツレうん〇?」

北川君がまたふざける。

「そー硬くて時間かかったわ」

ナカちゃんが少しも動揺せずに答えた。

「工藤ちゃんその足で大丈夫だった?ちゃんと踏ん張れた?ぶひひひひっ。ひー?」

最後の『ひー』のとこで柚木君が北川君の耳を引っ張って歩きだした。

「ほい」

ナカちゃんがエスコートするように、私に腕を差し出す。

「ありがと」

私はその腕に捕まって北川君と柚木君の後ろをついて行った。

柚木君が北川君の隣で大笑いしてるのが見える。

怒っったかと思ったらすぐ笑っていて。いろいろ言い合うけど、実際すごく仲がいい2人。

その行ったり来たりな距離感がなんだか男子独特で、ちょっとカッコイイって思った。