恐る恐る、振り返ると
「ナ、ナオちゃん」
そこには、不思議そうに私を見つめるナオちゃんがいた。
「楓花ちゃん、何してるの?そこ、柚木君の靴箱……」
そして、靴箱の中の手紙をじっと見つめる。
バレた。
でも、もう、逃げも隠れもしない。
なおちゃんが柚木君に気持ちを伝えたように。
「柚木君に、手紙?」
「うん。今日、放課後呼び出す手紙を書いたの」
「そっ……かぁ」
ナオちゃんは複雑な顔をした。
私が柚木君に何を話すか、ナオちゃんには言わなくてもわかったみたい。
ナオちゃんはあれから柚木君と普通に会話をできる友達になれたみたいだけど、それ以上の発展はないようだった。
私と一緒にいたときに叫んだ告白も、ただのドラマの真似だと言い訳してしまったし。
「先生に入試の報告したいから、行くね」
私はナオちゃんに手を振ると、体育館へ急いだ。
ナオちゃんの複雑な気持ちは痛いほどわかる。
柚木君が誰かに告白される瞬間を見る度、私はいつも今のナオちゃんと同じ顔してたと思うもん。
でも、ごめんね。
結果はどうであれ、私はもう後戻りしない。
「ナ、ナオちゃん」
そこには、不思議そうに私を見つめるナオちゃんがいた。
「楓花ちゃん、何してるの?そこ、柚木君の靴箱……」
そして、靴箱の中の手紙をじっと見つめる。
バレた。
でも、もう、逃げも隠れもしない。
なおちゃんが柚木君に気持ちを伝えたように。
「柚木君に、手紙?」
「うん。今日、放課後呼び出す手紙を書いたの」
「そっ……かぁ」
ナオちゃんは複雑な顔をした。
私が柚木君に何を話すか、ナオちゃんには言わなくてもわかったみたい。
ナオちゃんはあれから柚木君と普通に会話をできる友達になれたみたいだけど、それ以上の発展はないようだった。
私と一緒にいたときに叫んだ告白も、ただのドラマの真似だと言い訳してしまったし。
「先生に入試の報告したいから、行くね」
私はナオちゃんに手を振ると、体育館へ急いだ。
ナオちゃんの複雑な気持ちは痛いほどわかる。
柚木君が誰かに告白される瞬間を見る度、私はいつも今のナオちゃんと同じ顔してたと思うもん。
でも、ごめんね。
結果はどうであれ、私はもう後戻りしない。