「「は？」」

ナカちゃんと柚木君が私を見てキョトンとした。

あ……付き合ってるんだ。でもナイショなんだ。

そうだ。そうなんだ。

「わ、わかった。そっか。そうだったの？あ、けど大丈夫。誰にも言わない！」

そっか。

だから、いつもナカちゃんと一緒にいる私が邪魔だったんだ。

だから、私は柚木君に嫌われてるんだ。

「は？何勘違いしてるの？」

ナカちゃんはそんな事言うけど、ナカちゃんはいつだって意地っ張りな性格だから、照れてるんだ。

そっか。

じゃあ私はさっさと消えて、2人きりにしてあげなけゃ。

「柚木君、私、プリント持って先に配っておくね。これからも邪魔しない。言ってくれたら私もナカちゃんから離れたりするし、だから」

だから……嫌わないでって、言いそうになった。

ナカちゃんの彼氏に好かれてどうしようって言うんだろう？