「なんか用事あったんじゃないの?」
何かを言いたげな北川君に、今度は柚木君が質問する。
「うーん、別にいいんだけどさ」
「なんかあるんだろ?」
「いや、どーでもいいんだけどさー」
北川君はわざとらしく大きな声ではははと笑うと「今日俺、誕生日なんだよね」と言って、鞄から煎餅の袋を取り出した。
「これ、俺めっちゃ好きなやつじゃん?これがさ、俺の靴箱に入ってたわけよ。んで、これを好きなこと知ってるのってさ、遥斗と──」
ガサッと袋を開けると、バリッと煎餅かじって北川君が言う。
「ナカだけだよな」
これはもしかすると、ナカちゃんからの誕生日プレゼントなんだろうか。
何かを言いたげな北川君に、今度は柚木君が質問する。
「うーん、別にいいんだけどさ」
「なんかあるんだろ?」
「いや、どーでもいいんだけどさー」
北川君はわざとらしく大きな声ではははと笑うと「今日俺、誕生日なんだよね」と言って、鞄から煎餅の袋を取り出した。
「これ、俺めっちゃ好きなやつじゃん?これがさ、俺の靴箱に入ってたわけよ。んで、これを好きなこと知ってるのってさ、遥斗と──」
ガサッと袋を開けると、バリッと煎餅かじって北川君が言う。
「ナカだけだよな」
これはもしかすると、ナカちゃんからの誕生日プレゼントなんだろうか。