『クッククク…ハッハハハ…アーッハハ!!』


ヴィルグロースは突然とち狂ったように笑い出した。


『な、何!?』


ミーナは尻餅をつきながら怯えた。


ヴィルグロースは民家に向かって右手の手の平をかざした。


そしてかざした手の平から衝撃波が発せられ民家はぶっ飛んだ。


『クッククク』


ヴィルグロースは不敵な笑みを浮かべながら、次々と立ち並ぶ民家などの建物をぶっ飛ばした。


ミーナはヴィルグロースのその行動に戸惑いを浮かべた。


すると、今度は突然ヴィルグロースの動きが止まった。


ミーナがじっとヴィルグロースを見つめると、ヴィルグロースは寂しそうな表情を見せながら目から涙を零した。