『わかるわ!!夢で見たから、ヒューマンだった頃のあなたとサラさんをあたしは知ってる。二人は幸せそうで…サラさんはあなたを愛してたから…だからきっとあなたにこんなことを望んでなんかいないわ!!サラさんが望んでいるのはきっと…』


ミーナがそう言いかけるとヴィルグロースは、両手で頭を抱え顔をしかめた。


『サラが望んでいるのはきっと…きっと何だ!?』


ヴィルグロースは怒鳴りながら尋ねた。


『サラさんが望んでいるのはヒューマンの根絶やしじゃない…サラさんが望んでいるのは…そう、きっとあなたの“幸せ”だわ』


ミーナは大きな声で言った。


ミーナのその言葉にヴィルグロースは目を丸くした。