『次はミーナさん、あなたが死ぬ番ですよ…クッククク』


ヴィルグロースはミーナの肩を掴み、長い爪をたてた。


『さようなら、ミーナさん』


ヴィルグロースは不敵な笑みを浮かべた。


『もう止めて…サラさんは…サラさんはこんなことを望んでなんていないわ』


ミーナがそう言うと、ヴィルグロースの動きがピタッと止まった。


『サラさんはきっと…ヒューマンを根絶やしになんて望んでない…きっと望んでなんかないわ…』


ミーナがそう言うとヴィルグロースはミーナの肩を掴んでいた手を放した。


『お前に…お前に…お前にサラの何がわかるというのだ!!!!』


ヴィルグロースの感情が高ぶり表情が一変した。