最大限に高められたパワーで、ヴィルグロースはジャックに衝撃波を放った。


ジャックは両腕を顔の前で交差し、衝撃波は受け止めた。


しかし、堪え切れずに衝撃波と共に民家を突き抜け30mほどぶっ飛んだ。


『ジャ…ジャック!!』


ミーナは叫んだ。


『ふぅー…てこずらせましたね。しかし、さすがにあの衝撃波を喰らってはもう終わりでしょう』


ヴィルグロースはゆっくりとミーナに歩み寄った。


『もう…もう止めて…もう止めて、ヴィルグロース…』


ミーナはぶっ飛んでいたジャックの方を見ながら言った。


『止めませんよ…ヒューマンを根絶やしにするまでは止めません』


ヴィルグロースは不敵な笑みを浮かべて言った。