『くっ…ふざけんな!!』
ジャックは剣を握りしめ、ヴィルグロースに突撃した。
剣を振り回し何度も何度もヴィルグロースに斬りつけた。
しかし、ジャックの攻撃をヴィルグロースはヒラリとかわし、ジャックの攻撃は当たらなかった。
『ハァ…ハァ…』
ジャックは息があがった。
『どうしたのですか?先程までとは勢いが違うじゃないですか。余程、無防備の背中に受けた先程の衝撃波のダメージが大きいのですね』
ヴィルグロースは嘲笑った。
『くそっ…』
ジャックは悔しそうに唇噛んだ。
『もう終わりにしましょう、ジャック』
ヴィルグロースはそう言って、右手の手の平に最大限の力をこめた。