『ミーナ様、離れていて下さい』


ジャックはミーナを離らかそうとした。


『一人でヴィルグロースと戦う気なの?』


ミーナは心配そうに尋ねた。


『はい。ここで奴を倒して、全てを終わりにします。だから、離れていて下さい』


ジャックがそう言うと、ミーナはジャックの服の裾をギュッと掴んだ。


『ジャック…』


ミーナは心配そうに呟いた。


『大丈夫ですから』


ジャックはそう言って優しく笑った。


『うん…』


ミーナは掴んでいたジャックの服の裾を放し、ゆっくりとジャックから離れた。


『本気になった私とタイマンですか…クッククク』


ヴィルグロースは怒り狂いながら笑った。