3人が部屋を出て行ったあと、ミーナはまた自分の手の平を見つめた。


『あたし…ヴァンパイア…』


ミーナは静かに呟いた。


『ミーナ様、思っていたよりも全然簡単に自分の事を受け入れたな…少し驚いたよ』


自分達の部屋に戻ったラッセルはハートに告げた。


『うん…ミーナ様は心が強いのよ。なかなか受け入れられなかったあたしたちと違って…。さあ、私たちも寝ましょう。明日の再出発に備えて』


ハートはそう言って床についた。


『そうだな…』


ラッセルとジンタも床についたのだった。