『ミーナ様…』


小屋のそばにある湖のほとりで、ひとりハートは座り込んでいた。


『ハート、ここにいたのか…』


そんなハートのそばにラッセルがやってきた。


ラッセルはハートの隣に座りこんだ。


『ねぇ、ラッセル…どう?』


ハートは淋しい表情でラッセルに尋ねた。


『どう?って…何がだ?』


ラッセルはハートに聞き返した。


『ミーナ様の事よ。どう?受け入れられそう?』


ハートがそう尋ねるとラッセルは顔をうつむけた。


『正直…わからない。ミーナ様がヴァンパイアだったなんて…あんな姿のミーナ様は見たくなかった…』


ラッセルはあの時のミーナの姿に恐怖を感じていた。