『この前のお返しをあの化け物にみっちりとしてやるのさ。このバゼル様に…ヒューマン様に恥をかかせた仕返しだ。それによ、ヴァンパイアを倒せば、俺は勇者のようにもてはやされるだろうしな、ハッハハハ』


バゼルは高笑いをした。


『サラに…サラに指一本でも触れてみろ!!俺が貴様を許さないぞ!!』


ウィルはバゼルの胸倉を掴み、興奮して怒鳴った。


『ああ!?お前まさかヒューマンのくせにあの化け物に惚れてるのか?』


バゼルは不思議そうに尋ねた。


『ああ、サラは俺の大切な人だ!!』


ウィルは叫んだ。


『傑作だな。ヴァンパイアに惚れたヒューマン…笑えるぜ』


バゼルは笑って言った。