『よう!!』


桜を眺めているウィルに誰かが声をかけてきた。


ウィルが振り向くと、背後にはバゼルが立っていた。


『お、お前はあの時の…!!


ウィルは驚いた。


『お前は確かこの前のヴァンパイアの知り合いだったよな?』


バゼルは不敵な笑みを浮かべながら尋ねた。


『だったらなんだ?』


ウィルはバゼルを睨んだ。


『あの化け物がどこにいるかわかるか?』


そう言ってバゼルはウィルに顔を近づけた。


『サラの居場所を知ってどうする気だ?』


ウィルは聞き返した。


『ぶっ殺してやるのさ』


バゼルは鬼のような形相で言った。