「○号線のトンネル知ってます?」
久々の昼勤務の事だ。
投稿用に何か怖い話はないかと聞いた私に、同僚のIがそう言った。
「幽霊かどうかは知りませんけど、あそこのトンネルの入り口にいっつも女の人立ってますよ」
すると、それを聞きつけたМが「知っとる知っとる」と言いながら話に割り込んできた。
「私も見た事ある。昼も夜もいっつもおるよな。あれ怖い」
二人の話をまとめるとこうだ。
私たちが勤務している病院から少し北に上ると国道○号線に出る。
それを東に走りしばらくすると大きな交差点にぶつかる。
そこをさらに東に行くと、北に向かうトンネルがある。
そこにいつも、女が立っているというのだ。
服装は白っぽいワンピースか寝間着。
髪は後ろで束ねている。
トンネルのほうを向いて直立不動に立っているので顔はわからないが、かなりの確率でいるという。
幽霊か生身の人間かわからないが、とにかく不気味だね、などと話が終わろうとした時だ。
一連の会話を聞いていたHが、心底気持ちが悪そうに、こう言った。
「あそこらへんに、トンネルなんか無いけど」
ネット地図をひらいてみた。
無い。
久々の昼勤務の事だ。
投稿用に何か怖い話はないかと聞いた私に、同僚のIがそう言った。
「幽霊かどうかは知りませんけど、あそこのトンネルの入り口にいっつも女の人立ってますよ」
すると、それを聞きつけたМが「知っとる知っとる」と言いながら話に割り込んできた。
「私も見た事ある。昼も夜もいっつもおるよな。あれ怖い」
二人の話をまとめるとこうだ。
私たちが勤務している病院から少し北に上ると国道○号線に出る。
それを東に走りしばらくすると大きな交差点にぶつかる。
そこをさらに東に行くと、北に向かうトンネルがある。
そこにいつも、女が立っているというのだ。
服装は白っぽいワンピースか寝間着。
髪は後ろで束ねている。
トンネルのほうを向いて直立不動に立っているので顔はわからないが、かなりの確率でいるという。
幽霊か生身の人間かわからないが、とにかく不気味だね、などと話が終わろうとした時だ。
一連の会話を聞いていたHが、心底気持ちが悪そうに、こう言った。
「あそこらへんに、トンネルなんか無いけど」
ネット地図をひらいてみた。
無い。