街を出れば、俺は近くにあったコンビニに入った。
そこには、思わぬ人物が。
「お、京哉くん」
「神野さん……」
「久しぶりだなーっ! 実と胡桃も会いたがってたぞ〜っ!」
「久しぶりです」
「……元気ないな。どうした? 実來ちゃんと喧嘩でもしたか?」
「んなガキじゃないですよ」
「バァカ言うな。お前らはまだガキンチョだよ。
胡桃と実となんもかわらねぇ」
「ははっ」と苦笑いをする神野さん。
「……実來ちゃんと何があったかは知らないけど、自分見失うようなことしてんじゃねぇよ」
「……」
「あっちの道からきたよな。
あっちは、お前が行っていい場所じゃねぇ」
”あっちの道”
さっきの……ネオン街。
俺は、神野さんの視線から目をそらす。