「先にシャワー浴びるね」と言って、シャワーを浴びに行った鈴木。
俺はベッドに寝転がった。
何してんだ、俺……。
本気で好きな女意外の奴を抱こうとしてるなんて……。
このことを、実來が知ったら……
あいつは、どんな顔をするかな。
必死に涙を堪えて、
そんで……耐えきれなくて、大粒の涙を流すのかな。
「ふぅ」とため息をこぼすと、タオルを体に巻いている鈴木が目の前にいた。
「ため息なんて、しないでよ」
「したくもなるよ」
「……ねぇ、そんなに……あの子、高野さんのこと、好き……?」
ベッドに座り、俺の首に腕をまわす。