ほんの少し寂しそうに聞いている高野。

はぁ…。


「どんな子って言われても、大抵同じ。
化粧濃くて、香水臭くて、セックスしても気持ちよくない」

「…したんだ、ね」

「高校生男子ですから」

「…初めての子とは…つき合いたくない…?」

顔を金魚みたいに真っ赤にして、聞いてくる高野。

…自分がバージンだって言ってるようなもんだ。


…なぜか…






嬉しく思っている自分が、いた。