翌日、俺は定時に起きる。

「ぁ、京哉ぁ。今日も実來ちゃんくるんでしょ?」

「あ、今日は俺でかける」

「はぁ?! 実來ちゃんは?!」

「高野と出かけんだよ」

俺がそういうと、おふくろはニヤニヤしながら、「いってきまぁーす」と言って、行ってしまった。

さて…支度でもするか。

俺は私服に着替えて、おふくろが用意した朝食を食べる。


待ち合わせ十分前に家を出て、マンションから出れば、高野が立っている。



「実來」

「京哉くん、おはよっ」


フワッと笑う、高野。

…私服、初めて見たけど…似合う。

ってか…


「…実來、化粧してる?」



俺がそう聞くと、高野は顔を真っ赤にする。