高野の事は、おふくろに話した。
清潔系の高野を見たら、俺なんかが一緒ってことにキレるだろうな、とか思ってたんだけど…。
「実來ちゃん、っていうの?
大歓迎よ〜!! 京哉をよろしくね!!」
…なんて、満面の笑みで言いやがって。
まぁ、高野がいてくれると、助かるんだけど。
「あれ? み…京哉くん、トマトなくなっちゃった…」
「ぁーんじゃ、買っとく」
「あたし、買ってくるよ?」
「いいって。どうせ、お前、領収書見せねーから」
「…ついってっても、いい?」
「? 一人で行けるけど…」
「そ、うじゃなくて…今、実も胡桃もいないから…」
顔を真っ赤にして、頼んでる高野。
高野からの頼みごとって…超レアじゃね??
なんて思って、俺はオーケーした。