それから私は男子に近付かないようにしたし、話し掛けてくる男子がいたら避ける毎日を送った。
そんな私を見て、音夏はとても心配してくれた。
音夏とは大分クラスが離れていたため、滅多なことがない限りそう会えない。
だから音夏が『大丈夫?』と聞いてきたときは、心配かけたくなくて『大丈夫だよ』と答えるしかなかった。
そうしないと、毎日私のクラスに来そうだったから…。
中学三年の進路を決める時期になったときには、もう嫌がらせはほとんどなくなり、前ほど酷くはなくなっていた。
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