数学準備室に入るなり、玲音は鍵を閉めた。




『あんた、何してんのよ!
私に何の用?
昨日、関わらないでって言ったよね?』



「お前に、聞きたいことがある。」



玲音は私と違って、落ち着いていた。




『何よ…』




「昨日、俺の言ったことに反応したのは何でだ?」




『っ!』



聞いてほしくないことを…




『別に何もない…。

話がそれだけなら私、教室に戻っていい?』



そう言って数学準備室から出ようとしたらまた腕を捕まれた。