「ごめん…。」

そう言って、浅井から離れようとした。
早く、離れたかった。
浅井の近くにいすぎると、何をするかわからなくて怖かった。


「あ、待って!!あの、ね…き、昨日…その…委員長とかのこと、ありがとう…。」


小さい手で、俺のブレーザーの裾をキュッと握って
顔を赤くしながらそう言った浅井。

「おー…。」


そう言って、俺は教室から出た。