気づくと、浅井に近づいてた。
そして、浅井を壁と俺の間に挟んで肩の両端の近くの壁に腕を押し付けてた。


「浅井、その顔…誘ってんの…?」

はっ!?
俺、何聞いてんだよ…?
仮にも、俺が面白がってたやつだろ?
前まで、なんとも思ってなかったやつだぞ?


「何、言ってんの…?この腕…どけて…?」

浅井が、動揺しながら聞いてきた。


浅井の上目遣い。
赤くなった頬。
日を浴びて、輝いてる髪の毛。
薄いピンク色の唇。
ブラウスから少し見える鎖骨。

浅井の全てにドキドキしてた。
もう、止まらなかった。