「俺は嫌だ。昨日言った通り話しかけんな」
冷たい声で昨日と同じ言葉を言い放つ。
でも、
「これだけはあたしも譲れない。」
この前とは昨日とは打って変わって強気な自分がいた。
『頑張れ。自分に負けんな』
ふと昼間言われた桐平の言葉を思い出す。
「離せ」
「いや」
さっきっからどちらも折れそうもなく、言い合いの繰り返し。
「いい加減、しつこいんだけど」
「昔からしつこいですけど」
「…ッチ。めんどくせぇな」
イライラが限界になったのか、舌打ちをしてすごく低い声になった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…