「そーだったの。だから目、腫らしてたんだ」
ワケを話したことによって楓が柔らかい口調になった。
「ねぇニッカ、これからどうするの?たいちゃんにそんなこと言われたんでしょ?好きなのに辛くない?」
「今はなんとも言えないや。向こうはあたしのことなんてどーでもいいから。しばらくは何もしないかな?」
「そっか…。ニッカ、頑張れ!」
「弥生、ありがとう。楓も。あっ!あれからどうなったのよ」
「あれからって?」
あたしが質問した内容にキョトン顔で弥生が聞いてきた。
「楓、朝から長野くんの朝練姿見に早く学校来て、2人で話してたの」
「えっー?!それ初耳なんだけど!」
弥生と一緒に楓の方を見ると真っ赤になって俯いていた。