「…長野くん…」
ボソッと呟くとさっきまで騒いでいた楓がピタリと止まった。
「長野くんが朝練してるからそれを見に毎朝早く来ているんでしょ」
「ちっ違うよ?な何をい言ってるるのさ」
図星をつかれたようで言葉カミカミ。
楓、かわいいなー。
「はいはい。そこまでして長野くんが好きなんだね」
プシューとゆでだこのように真っ赤な楓を見て笑った。
ガッチャン。
ドアの開く音がしてカラカラとゆっくり扉が開くと長野くんがいた?
「あ、楓ちゃん、おはよう。それから藍沢さんも」
あたしはついでかい。
「おはよう。あたしトイレ行こう!」
お邪魔虫は消えますよ。
頑張れ、楓。
楓を置いてスタコラ教室を離れた。