「杏璃ちゃん。ほんとに一人暮らしなんて大丈夫なの?」

心配そうにおばさんは聞いてきた。

「ぅん。大丈夫です。」

「別にまだここにいてもいいのよ?」

どんだけ心配してんだか…

あたしだって一人暮らしくらいできるもん!

「おばさんに迷惑かけてばっかりじゃだめなので…」

「迷惑だなんて…思ってもないわ。」



「あたしが嫌なんです。いつまでも人に頼ってばかりいるのが、」


「そう…分かったわ。じゃぁ気をつけてね。」

「はあい。」

あたしは大きな荷物を抱えておばさんの家をでた。