「じゃぁ、気をつけて帰りなさい。テストが終わったからって、ハメを外さないように」


と、担任からの話も終わり、みんな一斉にガヤガヤとした。


ミホは再び部活が再開し、あたしと一言話すと、めんどくさそうに部活へ行った。


さて…
あたしはどうしようかな…?


なんとなく、目の前にいる春樹に声をかけた。


『春樹はこのあと、どうすんのー?』
「ん~…とりあえず、屋上で一服してく」
『何それ?先生に見つかっても知らないよ』
「あそこには誰も来ねぇよ」
『確かに』


そう言って、春樹は鞄を片手に立ち上がる。

あたしは一瞬だけ考えるようにして、一緒に立ち上がった。


『あたしもちょっと屋上で時間つぶしてこ』
「ストーカー」
『誰もアンタなんかをストーカーする物好きはいないよ』


あたしと春樹は、そんなことを話しながら一緒に屋上に行った。