どうしてもう少し
神様は待っていてくれなかったのかな…?

せっかく春樹なりの決心をしていたのに…。


だけどもしも待っていてくれていたって
皐月さんはお兄さんのことしか見えていなかったら…

春樹の想いは……



 グィッ…

『――!!』



突然あたしの身体が傾いた

と思ったら…



『しゅ…う…?』

「……」



あたしはいつの間にか、秀に身体を引き寄せられていた。